Our Art Work Statement
私たちが、陶と和紙とデジタルテクノロジーをメディアに作品を制作する理由
陶芸は削ったりくり抜いたり洞窟に書いたりする石器時代のようなもの作りから、自らものを作り出す時代へと人類が進化した時に、初めて人類が行ったもの作りと言えます。
また、紙については広く人々に思いや物事を伝えるための革新的発明であり、和紙は中国から伝わった技法を日本人が洗練していくことで、とても上質かつ、耐久性にも優れた紙へと進化していきました。
今人類は、デジタルテクノロジーの発展に端を発し、革新的なニューテクノロジーを次々と発明しています。インターネットの登場で、誰もが労することなく繋がり、情報を共有することができる時代になり、一方では、フェイクニュースなど、簡単に人を欺くことができることが、このテクノロジーの脆さであり、危険なところだと感じます。
陶を焼く木は、近隣の森から間伐されたものを運び出し使います。光が入る様に整えられた森は新しい芽を吹き、森は再生されていきます。
製紙の原料は自分達で育てます。種を作り、毎年少しずつ育て方を工夫しながら、新しい原料を作っています。
デジタル、ブロックチーン、AI、量子コンピューターなどのニューテクノロジーは、今後の世界を創造する上で欠かせない未知のメディアであり、その発展は人智を超えて広がって行っています。
私たちは、先人が築いたメディア同様、現代のニューテクノロジーとも、真摯に向き合い、私たちものづくりの核である、希望の持てる未来へのビジョンを観覧者に誘発することのできる作品づくりを目指して、創作活動を行なっています。